なつこの旅にっき

旅&酒が好きな30代女、なつこ。25か国の渡航経験あり。自由気ままな旅先での出会いの記録を綴る。食べて飲んで、自分の足で歩いた備忘録。ツイッター:https://twitter.com/natsuko3tabi

13人目:ひとり旅仲間K ②飲んだくれる夜

 この記事は①~⑥まである中の②です。ぜひ続きでお読みください。

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Pradisoを出て歩き出す。

 

K「昨夜、パーティでさ。朝4時までこの辺で飲んでたんだ。」

 

(Kはパーティとか好きな男なのね。)

 

なつこ「夜遊び好きなんだね。」

 

K「はは、バケーションだからね。今日は昼過ぎまでホテルで寝てた。」

 

二軒目は近くにあるバーへ行った。

中に入ると、暗くてうるさい感じのところだった。一軒目とは違う。

夜遊びしてる人がたくさんいる。

今日は日曜の夜だぞ…。さすが大都会バルセロナ

 

K「ここは音楽がいい。」

 

混みあってて、ふたり座れる席がない。

客の一人と目が合った。

 

けばい感じのお姉さん、40代くらいか。中南米っぽい雰囲気を感じる。

 

お姉さん「ここ座って!」

 

なつこ「ありがとう。」

 

Kはとりあえず私を座らせた。Kは立ったまま、お姉さんと三人で話し始める。

お姉さんは、コロンビアからバルセロナに働きに来て二年になるらしい。

レストランで働いているみたい。

 

Kはお姉さんに、このあたりでおススメのバーを聞いてはスマホでメモを取ってる。

 

三人でいろいろ話したような気がするが、ごはんも食べずに飲んでいて

私は酔ってきていた。

 

Kは周りの色々な客とも話していて、社交的な感じ。

私は二軒目ではあまりKと話さなかった。

これ、一緒に来る意味あるか?

 

しばらくいて、Kに次行こうかと誘われて

三軒目に。

 

またもや音楽がうるさい感じのバー。

少し飲んで、お互いに酔っていた。

 

Kって、ただの夜遊び好きな男やん。と気づく。

このとき、すでに3時近かったと思う。

 

三軒目を出て、酔ったし帰るか。ということで、

人力車ならぬ、3輪自転車をこいで客を運ぶヴェロタクシーにのって帰った。

 

見慣れない乗り物にのって、夜のバルセロナを駆け抜けるのは刺激的だった。

冷たい風が心地よく、運転手があまりに早くこぐので

人や物にぶつからないか不安でドキドキした。

 

降りて、Kについてふらふらと。気が付くと彼の部屋だった。

疲れたので、とりあえずベッドに座る。

 

やばい。

これはまずい。酔わせて部屋に連れてくって、Kの戦略通りか。

ついてきた私もわるい。

 

とりあえず、トイレ借りる。そして我に返る。

 

広いバスルーム。バスタブもある。

私のホテルより安いのに、広くてバスタブもあるなんてうらやましい。立地の問題か。

わたし、こんな時にも冷静だ。

 

出たら、Kは疲れてベッドに横になってた。

 

なつこ「遅いからもう、帰るね。では!」

 

K「ひとりで帰れる?」

 

なつこ「うん、大丈夫。」

 

K「心配だからホテルついたら、テキストしてね。」

 

なつこ「分かった。おやすみ~。」

 

時刻を見ると、4時を回っていた。

それでも、バスは動いていた。すごいわ、バルセロナ

私のホテルまで1kmほど。バスに乗って帰った。

 

夜遊びしちゃったな~。

 

ホテルに着いた。

スタッフに入り口を開けてもらって、預けていた部屋のカギを受け取った。

 

昨夜も別の人と飲んでて、ホテル着いたの2時過ぎだったろうか。

ホテルのスタッフ(というか多分オーナー)に、

このアジア人女性はとんだ飲んだくれだな。と思われてるに違いない。

 

ふとKの言葉を思い出す。私が(夜遊び好きなんだね)と言った時、

K「はは、バケーションだからね。今日は昼過ぎまでホテルで寝てた。」

 

なあんだ、私も似たようなもんじゃん。

 

(③へ続く)

 

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