13人目:ひとり旅仲間K ③飲めない夜
この記事は①~⑥まである中の③です。ぜひ続きでお読みください。
ひとつ前の②はこちら。
①はこちら。
Kと飲んだくれた翌朝、スマホを見るとKから写真が。
(忘れ物)
私の腕時計の写真が。
あ!わたし、Kの部屋に置いてきちゃったんだ。最悪…。取りに行かなければ。
だけど今日はバルセロナを離れてモンセラット行く予定だし、また明日でいいや。
と、連絡した。
モンセラットへ一泊二日で行ってきた。
期待以上だった。モンセラットの絶景に、感動。
生まれて初めてトレッキングの楽しみを知った。
二日間めいっぱいトレッキングを楽しんだ。
ここは、また訪れたい。
絶景!モンセラットの旅を楽しんで、翌日の夕方バルセロナに戻ってきた。
さて、腕時計を返してもらうべくKに連絡。
K「今夜は友達と会うから、明日でもいい?」
なつこ「分かった。」
というやりとりのあと、23時頃に
K「今夜でもいいよ、今から会う?」
なつこ「まず私のホテルの前まで迎えに来てくれるんなら、いいよ。」
深夜に来てもらった。
K「なつこの部屋行っていい?」
なつこ「だめ。」
それじゃ、せっかくだしどっか飲みに行くか。
としばらく街歩きするも、行こうと思っていたホテルのバーが閉まる時間帯で、どこにも入れず。フラれてばかり。
歩きながら、Kに街歩き案内をしてもらった。
このエリアは治安悪いから気をつけて、とか
このお店のパエリアが美味しかった!とか、
カテドラルきれいだった、おすすめ。とか。
コンビニで酒を買おうとしたが、今の時間帯は酒を販売できない。と断られた。時刻は深夜12時過ぎくらい。
腕時計を取りにKのホテルへ行く。ここでは、ホテルのダイニングがあるフロアに、ビールの自動販売機を発見!コインを入れてボタンを押してみるが、ビールは出てこなかった。しかもコインも返ってこなかった。残念…。
K「今日は飲むな、ってお告げかな?」
なつこ「そうだね。ことごとくフラれてばかりだね。」
K「今夜、おれの部屋泊って行ってもいいよ。」
なつこ「いや、自分のホテル帰る。ホテルまで送って。」
やっと腕時計が戻ってきた。
K「明日、一緒にモンジュイックの丘行こう。先週友達に車で連れて行ってもらったけど、眺めがいいんだよ。おれ、自転車借りてるから、後ろにのせてあげるよ。」
なんだ、一緒に何かして遊ぼうというのは社交辞令ではなかったのね。
明日朝9時に朝食を Brummel kitchen という店で食べよう、と約束して私のホテルまで送ってもらった。自転車の後ろに乗せてもらった。
少し怖かったけれど、乗ってみると意外に安定していた。前回Kと一緒に乗った(3輪自転車をこいで客を運ぶ)ヴェロタクシーのようなどきどき感と爽快感があった。
明日のことを考えて、ワクワクしていた。
(④へ続く)